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聖マクシミリアノ殉教者                             記念日 3月 12日


 275年23歳のマクシミリアノは、ローマの軍隊に入るのを許否したので、法廷に引き出された。兵士の多数は志願制であったが、退役軍人の息子は徴兵として戦わねばならなかった。父ファビウス・ヴィクトールは、息子と同じくキリスト信者になったので、息子の徴兵拒否を支援した。法廷はアルジェリアのテベサで開かれた。
 軍役を拒否する者は死刑に処せられることになっていたので、緊張がみなぎった。
 賢明な裁判官ディオンが尋問した「他のキリスト信者たちは、兵士として服役している」。マクシミリアノは答えた「それは彼等の自由で、私のことではありません。私もキリスト信者です。しかし、兵士になることはできません」。
 ディオンはマクシミリアノの父に向かって「あなたの息子を正常にしなさい」と言ったが、父は答えた「私の息子は自分が信じていることを知っています。彼は、志を変えないでしょう」。ディオンは士官に命じて、階級の印のバッジを与えようとしたが、彼は「それはいただけません。もし、私に無理につければ、それを傷つけます。キリスト信者として私は鉛の印をつけることはできません。私はすでにキリストの聖なる印をつけています」。
 ディオンは、威嚇して言った。「もしお前が軍務を拒絶するなら、お前はすぐにキリストの所へ行くのだ」。すると「それは私が最も望むことです。早く行かせて下さい。そこにこそ私の栄光があります。私は死なないでしょう。この地上から出るとき、私の魂は、私の主キリストと共に生きるでしょう」とマクシミリアノは答えた。
 「私は軍隊を侮るというかどにより、お前に死刑の宣告を下す」とディオンは言って、法廷の裁決を読み上げた「マクシミリアノは、軍人の誓いを拒絶した。ゆえに彼を斬首の刑に処す」。
 聖人はすぐさま刑場に連れて行かれて、首をはねられた。父は自分の息子が、彼の主キリストに栄光を帰して勇ましく死を選んだことを喜んで、家に帰った。